西村 祭喜(読み)ニシムラ サイキ

20世紀日本人名事典 「西村 祭喜」の解説

西村 祭喜
ニシムラ サイキ

大正・昭和期の労働運動家



生年
明治25(1892)年10月23日

没年
昭和45(1970)年6月17日

出生地
岡山県阿哲郡本郷村(現・哲田町)

学歴〔年〕
高等小学校〔明治37年〕中退

経歴
多くの職場を転々とし、明治45年苦学を志して上京独学で電気主任技術試験第4級に合格。大正4年猪苗代水力電気会社に就職、労働組合結成に努める。10年東京本社に転勤となり、14年東電従業員組合を結成し委員長に就任するが、15年解雇された。同年関東電気労働組合を再建。以後労働運動界で活躍する。昭和3年頃共産党に入党するが4年に検挙され懲役5年に処せられた。出獄後は万年筆製造に従事するが、13年中国に渡り陸軍の指揮下中国民衆工作に従事した。21年帰国し、37年共産党に再入党した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西村 祭喜」の解説

西村祭喜 にしむら-さいき

1892-1970 大正-昭和時代の労働運動家。
明治25年10月23日生まれ。大正14年東京電灯従業員組合,15年関東電気労働組合の委員長となり,昭和2年汎太平洋労働組合会議に日本代表として出席。3年共産党に入党し,翌年検挙。戦後,日本炭鉱労働組合書記をつとめた。昭和45年6月17日死去。77歳。岡山県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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