足次山神社(読み)あすはやまじんじや

日本歴史地名大系 「足次山神社」の解説

足次山神社
あすはやまじんじや

[現在地名]井原市井原町 倉掛

旧山陽道七日市なぬかいち宿の北方約三〇〇メートル、南東流する小田おだ川の右岸にあり、周辺は井原市の市街地になっている。主祭神は阿須波神、旧郷社。明治七年(一八七四)の後月郡郷社足次山神社縁起大略(式内二十二社明細帳)や足次大明神縁起(後月郡誌)などによれば、当社のある倉掛くらかけは古くは「倉垣の里」と称し、大江匡房の歌「くらかきの里に波よる秋の田の年なかひこの稲にぞありける」(夫木抄)は当地を詠んだものとする。またかつて小田川上流の天神山てんじんやま「ヤシロ谷」(現後月郡芳井町)にも「足次ノ神」が鎮座、応永年中(一三九四―一四二八)に里人が当社に合祀したとの伝承があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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