野辺野神社(読み)のべのじんじや

日本歴史地名大系 「野辺野神社」の解説

野辺野神社
のべのじんじや

[現在地名]久居市二ノ町

旧久居城下東北の入口に位置し、津市に通ずる青谷あおだに街道に面する。祭神は久居藩祖藤堂高通ほか一五柱。旧村社。もと八幡宮と称し、久居城下の鎮守神であったが、明治四一年(一九〇八)当時の久居町内にあった一七社を合祀して野辺野神社と改称した。

当社の草創については、八幡宮古記(清水長夫氏蔵)などによると、まず当社の社地は、西半分が天満宮、東半分が八幡宮の社地であったらしい。天満宮は寛文九年(一六六九)久居藩開設の中心人物であった藤堂源助らが、それまでの任地であった伊賀上野城下の天満宮と社僧を招致し、別当寺として長開ちようかい寺を草創した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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