阿僧遺跡(読み)あそういせき

日本歴史地名大系 「阿僧遺跡」の解説

阿僧遺跡
あそういせき

[現在地名]由比町阿僧 立道・内外戸・上外戸

由比川の右岸標高約五三メートルの広い段丘上に立地する縄文時代前期後半から中期後半にかけての集落遺跡。昭和八年(一九三三)に発見され、同六二年から翌年にかけて三回の確認調査が実施され、平成一一年(一九九九)まで七次にわたる調査が実施された。縄文時代中期中葉(勝坂期)の竪穴住居跡一軒、後葉(曾利期)の竪穴住居跡四軒・土坑一基を検出し、縄文時代中期を通して中央の広場を中心に環状に住居跡が分布していたことが確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android