雨宝童子(読み)ウホウドウジ

デジタル大辞泉 「雨宝童子」の意味・読み・例文・類語

うほう‐どうじ【雨宝童子】

両部神道の神。右手宝棒ほうぼう左手宝珠を持つ童子形の神像で表される。天照大神あまてらすおおみかみ日向ひゅうが下生げしょうしたときの姿。また、大日如来化現けげんした姿ともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雨宝童子」の意味・読み・例文・類語

うほう‐どうじ【雨宝童子】

  1. 両部神道(りょうぶしんとう)天照大神日向に下生(げしょう)した時の姿という。右手を金剛宝棒に支え左手に宝珠を持ち、頭上五輪塔をいただく童子の像。
    1. 雨宝童子〈仏像図彙〉
      雨宝童子〈仏像図彙〉
    2. [初出の実例]「宝寿院へ助報遣之。専識房誂の虚空蔵遣。本尊明星、雨宝童子、赤童子、荒神加て一石にて書之。表補六斗つつ」(出典多聞院日記‐天正八年(1580)一二月六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android