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両部神道 りょうぶしんとう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

両部神道
りょうぶしんとう

仏教神道の一つ。両部習合神道大師流神道ともいう。真言密教と結合して発達した神仏習合の神道説。主要なものに御流神道三輪 (流) 神道,立川流神道,葛城神道などがある。日本特有の神仏調和の中心的潮流として,中世以降,国民の思想と生活に大きな影響を与えた一連の宗教思想といえる。

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デジタル大辞泉の解説

りょうぶ‐しんとう〔リヤウブシンタウ〕【両部神道】

真言系の仏教家によって説かれた神道。密教金剛界胎蔵界両部の中に神道を組み入れ解釈しようとする神仏習合の思想。その思想的萌芽(ほうが)は行基最澄空海にみられ、神祇(じんぎ)菩薩(ぼさつ)権現の名称を付すに至ったが、明治以降禁止され衰退。両部習合神道。→本地垂迹(ほんじすいじゃく)説

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百科事典マイペディアの解説

両部神道【りょうぶしんとう】

両部習合神道,大師流神道とも。鎌倉初期までに成立した神道説で,真言密教の教理を応用する。南北朝に最も盛行。聖徳太子または聖武天皇に起源を求め,最澄または空海が祖述したと伝え,伊勢神宮の内宮(ないくう)・外宮(げくう)を胎蔵(たいぞう)・金剛両部の大日如来の垂迹(すいじゃく)とするもので,内宮・外宮の差も本来平等と主張した。
→関連項目鵜戸神宮神道神仏習合中臣祓

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世界大百科事典 第2版の解説

りょうぶしんとう【両部神道】

神仏習合思想の一つ。真言密教の金剛界・胎蔵界の両部の理論をもって,日本の神と神の関係,神と仏の関係を位置づけた思想。両部習合神道ともいう。神仏習合思想は,日本に仏教が伝来した時点で,発生すべき必然性があった。元来,仏教には《法華経》寿量品に説く本迹(ほんじやく)思想等があり,在来の神祇信仰と,異質でしかも高度な理論をもつ仏教が接触するとき,両者の間に対立と融合がみられるのは当然で,習合理論は密教の両部曼荼羅の理論を援用することによって完成したといえる。

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大辞林 第三版の解説

りょうぶしんとう【両部神道】

真言宗の立場からなされた神道解釈に基づく神仏習合思想。真言密教で説く胎蔵界・金剛界の両部をもって、日本の神と神、神と仏の関係を位置づけたもの。その萌芽は早くにみられるが、鎌倉時代に理論化され、後世多くの神道説を生み出した。両部。両部習合神道。神道習合教。真言神道。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

両部神道
りょうぶしんとう

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世界大百科事典内の両部神道の言及

【神道】より

…日本では,平安時代に入って神仏習合がさかんになり,元来明確な神格を持たなかった神々も,仏・菩薩に対比して神としての性格を論じられるようになり,素朴な儀礼も荘厳なものに発展した。中でも密教の教説による習合がさかんになり,両部神道(りようぶしんとう)と呼ばれる神道説の流れが形成され,真言系の両部神道に対抗して,天台系の山王神道が唱えられたりした。律令制度のもとで手厚い保護を受けていた古来の神社は,中世に入るころから神領を侵され,仏教が庶民の間に浸透しはじめると,強い危機感を持つようになった。…

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