高湯村(読み)たかゆむら

日本歴史地名大系 「高湯村」の解説

高湯村
たかゆむら

[現在地名]山形市蔵王温泉ざおうおんせん表蔵王おもてざおう南半郷みなみはんごう

上野うわの村の東方、蔵王山西側の標高九〇〇メートルの爆裂火口底にあり、三方外輪山に囲まれる。蔵王山登拝道の高湯口(半郷口)である。高湯温泉があり、その守護神酢川温泉すかわおんせん神社は平安時代すでに奉祀されていた。江戸時代には湯治場として賑い、宿屋店屋・百姓屋が混在していた。最上氏改易後は山形藩領、延享三年(一七四六)下総佐倉藩領、寛延二年(一七四九)下野宇都宮藩領、明和元年(一七六四)再び佐倉藩領となる。寛永一三年(一六三六)の保科氏領知目録では高一八〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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