鳴物入(読み)なりものいり

精選版 日本国語大辞典 「鳴物入」の意味・読み・例文・類語

なりもの‐いり【鳴物入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞伎などで、鳴物を使ってはやすこと。また、楽器を用いて、調子をとったり、にぎやかにはやしたてたりすること。
    1. [初出の実例]「下にははやし連中が、音曲入(ナリモノイリ)の一趣向」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二)
  3. 物事をおおげさに宣伝すること。にぎやかに景気をつけること。
    1. [初出の実例]「遂には友禅なぞといふ大仕掛大道具鳴物入(ナリモノイリ)代物が出来てるほどです」(出典:面白半分(1917)〈宮武外骨〉女は陽性なり)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android