化学辞典 第2版 の解説
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン
ジアザビシクロウンデセン
1,8-diazabicyclo[5.4.0]undec-7-ene
C9H16N2(152.24).略称DBU.ε-カプロラクタムとアクリロニトリルとの反応により生成する.沸点80~83 ℃(80 Pa).1.018.1.5219.ハロゲン化アルカンに等モル量のDBUを加えると脱ハロゲン化水素が起こりアルケンが生成する.この反応の収率は,類似の1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]-5-ノネン(DBN)を用いた場合より高く,ピリジン,キノリンなどの通常の第三級アミンでは満足な結果は得にくい.DBUは活性C-Hをもつ化合物のハロゲン化アルキルによるジアルキル化反応や,クネベナーゲル反応に用いられる.[CAS 6674-22-2]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報