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35ミリ判 35みりばん

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知恵蔵2015の解説

35ミリ判

フィルムを大きさから分類したときの言い方。
 35ミリ判は現在主流のフィルムで、一眼レフ・カメラやレンジファインダー・カメラなどによく使用される。日本工業規格(JIS)では「135フィルム」と呼ばれ、「ライカ判」と呼ばれるときもある。画面の大きさは24×36ミリ。フィルム両側にカメラ内部のギアとかみ合わせるためのパーフォレーション(perforation)という穴が開いている。もともとは映画用フィルムからの転用だった。
 中判は「ブローニー判」と呼ばれるフィルムを使用する。ブローニー判は他に「2B」「120フィルム」「220フィルム」ともいわれる。幅が6センチある。使用されるカメラは「ハッセルブラッド」「ペンタックス645」シリーズなど。中判写真の大きさとよく使用される呼称は次の通り。
6×4.5センチ(セミ判)▽6×6センチ(ロクロク版)▽6×7センチ(ロクナナ版)▽6×8センチ(ロクハチ版)▽6×9センチ(ロクキュー版)
 大判は「シートフィルム」と呼ばれるフィルムを使う。シートフィルムは、例えるなら1枚の紙のようなフィルムで、フィルム1枚全体を使って1カットのみ撮影する。そのためシートフィルムのことを「カットフィルム」と呼ぶこともある。対して、フィルムをカメラ内部で順次巻き上げていって複数枚のカットが撮影できる35ミリ判・ブローニー判のことを「ロールフィルム」と呼ぶ。大判フィルムはフィールドカメラ、ビューカメラといったカメラで撮影される。「リンホフマスターテヒニカ」「ジナー」が有名。大判写真の大きさと呼称は次の通り。
4×5インチ(シノゴ)▽5×7インチ(ゴーナナ)▽8×10インチ(バイテン、エイトバイテン)▽11×14インチ
 フィルムの大きさが違うのは、求める表現方法によって必要な描写力・解像度が違うからである。もちろんフィルムが大きくなればなるほど、描写力は増す。35ミリ判と8×10インチ判を比べると、撮影画面面積で54倍以上違う。
 しかし何が「中」で何が「大」なのか、絶対的な基準はなく相対的な見方に過ぎない、という意見もある。実際、デジタル技術の進歩でデジタル一眼レフ・カメラの中には中判フィルムに迫る描写力を持つカメラも現れてきている。将来は中判・大判という分類が、画素数、撮像素子の大きさに取って代わられるかもしれない。

(神田憲行 ライター / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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