4チャンネルステレオ(読み)よんチャンネルステレオ(英語表記)4-channel stereo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「4チャンネルステレオ」の意味・わかりやすい解説

4チャンネルステレオ
よんチャンネルステレオ
4-channel stereo

前方だけでなく,前後左右音像再生,すなわち録音時の原音場を再生することを可能とするステレオ初期のモノディスクレコードでは,録音されている情報量はただ1つであり,それが1つのスピーカで再生される。この場合,その再生スピーカが試聴室での新しい音源となるわけであるが,この方式では音源再生はできても,原音場での各音源の配置などの情報はまったく失われている。そこで前方に並んだ音源の位置,すなわち前方の音像を明確に再生しようと考案されたのがステレオであり,それを前後左右の音像再生にまで発展させたのが4チャンネルステレオである。モノラル→ステレオ→4チャンネルステレオの発展は,音源→音像→音場という再生の発展とも考えられる。4チャンネルステレオは 1970年代に流行したが,その後衰退した。

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