精選版 日本国語大辞典「聴衆」の解説
ちょう‐じゅ チャウ‥【聴衆】
〘名〙 (後世は「ちょうしゅ」)
① 説法・講説などを聞きに集まった人たち。ちょうしゅう。
※観智院本三宝絵(984)下「ある時には又行幸もあり聴衆法用寺々にわかち召し供養荘厳つかさつかさにつとめつかふまつる」
③ (②がすわる所であるところからいうか) 帳台、床子などを用いないで、床に畳や敷物を敷いて着く座。平敷きの座。平座(ひらざ)。
④ 芝居の観客。
※俳諧・誹讔三十棒(1771)「暮合より、ゑいとうゑいとうの御聴衆座元、とくら、にしげんは申に及ず」
ちょう‐しゅう チャウ‥【聴衆】
〘名〙
① (古くは「ちょうじゅう」) =ちょうじゅ(聴衆)①②〔色葉字類抄(1177‐81)〕
② 演奏、講演などを聞きに集まった人たち。聞き手。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一〇「比喩例証の適切なるが為に、不学の聴衆(チャウシュウ)も体屈を覚えず」
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