人間は,ある主題や状況に関する既有知識が十分でなく,その主題や状況に関して自らの知識が変則的な状態にあることを認識することがある.ASKとは,そのような知識状態の変則性を認識することから情報ニーズを持つようになるという仮説であり,ベルキン(Nicholas J. Belkin)によって提示された.同時に,この仮説では,変則的な知識状態にある利用者は,その変則性を解消するために必要な情報を明確に述べることはできないとし,情報検索にあたっては,変則的な知識状態に関する記述を検索質問に代わって使用することが提案されている.