L-シトルリン(読み)シトルリン

化学辞典 第2版 「L-シトルリン」の解説

L-シトルリン
シトルリン
L-citrulline

2-amino-5-ureidovaleric acid.C6H13N3O3(175.19).天然に存在するα-アミノ酸の一つ.1914年,大嶽,古賀によりスイカCitrullus vulgarisから分離され,和田によって構造が確認された.タンパク質中の存在は未確定である.スイカ果汁からイオン交換法で容易に分離できる.オルニチン銅塩と尿素から合成できる.プリズム状(水,メタノール).融点222 ℃(分解).+3.2°(水).p-ジメチルアミノベンズアルデヒド塩酸塩で黄色を呈する.生体内では,オルニチンサイクル中で尿素の生成に重要な役割を果たしている.[CAS 372-75-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android