MDMA(読み)エムディーエムエー

デジタル大辞泉 「MDMA」の意味・読み・例文・類語

エム‐ディー‐エム‐エー【MDMA】[methylenedioxymethamphetamine]

methylenedioxymethamphetamine》⇒メチレンジオキシメタンフェタミン

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共同通信ニュース用語解説 「MDMA」の解説

MDMA

厚生労働省によると、化学薬品から合成された錠剤型の麻薬で、興奮幻覚幻聴作用があり「エクスタシー」「バツ」「タマ」などと呼ばれている。使用すると、精神錯乱睡眠障害心臓肝臓などの機能不全脳卒中などを引き起こし、死に至ることもある。無許可で製造した場合は、1年以上10年以下の懲役となる。2017年は錠剤型の合成麻薬を所持していた疑いなどで41人が検挙され、3244錠が押収された。

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知恵蔵mini 「MDMA」の解説

MDMA

覚醒剤に似た化学構造を有する合成麻薬の一種。「3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン(3,4-methylenedioxymethamphetamine)」の略。「エクスタシー」「バツ」「タマ」などとも呼ばれる。多幸感や高揚感、親密感などを強める作用がある一方、睡眠障害、幻覚、幻聴、精神錯乱、脳や神経の破壊内臓の機能不全などを引き起こす恐れがある。主に錠剤やカプセル形状で出回っており、パーティーや性行為の際に使用されることが多いとされる。日本では1989年に麻薬及び向精神薬取締法で規制されたが、近年、服用者が増加傾向にあり、問題視されている。

(2019-11-19)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「MDMA」の意味・わかりやすい解説

MDMA
エムディーエムエー

覚醒剤のメタンフェタミンの芳香環にメチレンジオキシ基を導入した麻薬で,エクスタシーという通称で知られる。中枢神経系で精神機能の病態・生理のほとんどに影響を与える重要成分であるセロトニンへの作用が大きく,神経細胞毒作用によってセロトニン作動性ニューロンの退行性変化を引起す。最終的には神経破壊にいたり精神異常を示し,死亡する場合もある危険な麻薬である。最近,アメリカを中心に世界的広がりをみせており,国連条約で危険性の高い分類Iに入っている。

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