コンピュータシステムなどの導入コストに加えてランニングコストなど、保有し続けるために必要なコストの総額。total cost of ownershipの略である。初期投資としては、ハード、ソフト、システムやネットワーク構築などの費用がある。導入後の維持や管理のためには、保守や修理、ハードとソフトのリプレースやバージョンアップ、システム管理のための人件費、ユーザーやスタッフの教育費、電気代、外部によるサポート費用などが必要である。
かつては導入時の初期費用がおもな検討課題であったが、企業にコンピュータシステムが普及し、肥大化したことで、障害対応の重要性やユーザー補助の頻度などが増え、保守・管理や教育などの運用コストが増大した。そのため、企業が長期にわたるコスト削減に取り組むための指針として、運用開始後のコストも含めたTCOという考え方が広まった。
[編集部]
パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...