20世紀西洋人名事典 「C.M.ドルノ」の解説
C.M. ドルノ
Carl W.M. Dorno
1865 - 1942
ドイツの生理気候学者。
ケーニヒスベルク(後の・ソビエト連邦カリーニングラード)生まれ。
家業を継ぐが、31歳でケーニヒスベルク大学に入り、化学、経済学、法学を学び、1904年博士号を取得。娘の結核療養のためタボスに移転し、気象と健康の関係に関心を持ち、保養地として適した気象条件を追求するため、私立生理気象観測所を設立して正確な太陽の放射量を測定し、高原の空気の保健的効果を発見。又、紫外域において水蒸気は放射を強く吸収するという先駆的研究を行う。第一次大戦で財産を失うがスイス政府が運営費を肩代りし、観測所長を引退後も研究を続けるが、晩年は視力障害のために研究を断念する。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報