知恵蔵 「Clarkdale」の解説
Clarkdale
2010年1月に、スタンダードなCore i5 600シリーズと廉価版のCore i3 500シリーズ、さらにこれらより低価格のPentium Gシリーズとして製品化された。
グラフィック機能のチップであるGPUを統合した点が最大の特徴であり、これによって従来のように別途グラフィックカードを用意する必要が無くなった。
CPUコアは同社初の32nm(ナノメートル)製造プロセス技術を、GPUとメモリコントローラーは従来の45nm製造プロセス技術を採用し、それぞれを別々のダイに搭載する。
ダイとはコアを内包するチップであり、両チップ間は高速インターコネクトQPI(QuickPath Interconnect)接続のマルチチップモジュール構成となっている。これら新技術の採用により、プロセッサとしての処理能力の他に、3D描画とビデオ再生機能が向上した。
Intel社を始めとするCPUメーカーは、このような新しい製造プロセス技術により、1個の半導体チップに集積可能なトランジスター数を増大させ、実行コアをさらに増やした将来のマルチコア・プロセッサーの製造を進めている。その結果、よりコンパクトで高性能のPCを使うことができている。
(横田一輝 ICTディレクター / 2010年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報