化学辞典 第2版 「D-ガラクトン酸」の解説
D-ガラクトン酸
ガラクトンサン
D-galactonic acid
C6H12O7(196.16).ガラクトースを臭素水などで穏やかに酸化すると得られる.融点122 ℃.-11.2→57.6°(水,23日後).D-ガラクトン酸のγ-ラクトンC6H10O6は融点135 ℃.-73→-63.7°(水).このD-ガラクトン酸γ-ラクトンをナトリウムアマルガムまたは水素化ホウ素ナトリウムで還元するとガラクトース,さらに糖アルコールであるガラクチトールとなり,硝酸で酸化するとD-ガラクタル酸になる.ピリジン中で加熱すると,一部がエピマー化してタロン酸に変化する.[CAS 576-36-3][CAS 2782-07-2:lactone]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報