デジタル大辞泉 「DNAコンピューター」の意味・読み・例文・類語 ディーエヌエー‐コンピューター【DNAコンピューター】 《DNA computer》DNAの塩基配列をプログラムとデータと見なし、さまざまな酵素によって切断・結合・組み換えを行い、演算処理をするシステム。1994年に米国のコンピューター科学者L=エーデルマンがグラフ理論の問題の一つを解くことに成功した。まだ、一般にコンピューターといえるような汎用性はないが、より複雑な計算や医療への応用を進める研究が行われている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵 「DNAコンピューター」の解説 DNAコンピューター DNAを構成する4種類の塩基(A=アデニン、G=グアニン、C=シトシン、T=チミン)の結合と、DNAに対して操作が可能な制限酵素などを利用して並列計算するコンピューター。組み合わせが多くある探索問題を、DNAにおける分子レベルの反応に置き換えて、目的とする解を超並列に計算できる。分子レベルの操作に限定すると、インターフェースに困難が生じるので、電子的なデバイスとの融合を追求し、医学への応用も進んでいる。 (星野力 筑波大学名誉教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報