eスポーツ(読み)いーすぽーつ

知恵蔵miniの解説

eスポーツ

エレクトロニック・スポーツ」の略称で、コンピューターゲーム上で行われる競技のことを指す。1990年代後半頃からインターネット普及によってゲームのスポーツ化が加速し、アジアオリンピック評議会が主催するアジア室内競技大会では2007年から正式種目として採用された。同年、日本でもeスポーツの普及を目的として日本eスポーツ協会設立準備委員会が発足し、15年には一般社団法人として日本eスポーツ協会(JeSPA)が設立され、18年2月より日本eスポーツ連合(JeSU)となった。19年秋に茨城県で開催される国民体育大会ではeスポーツ部門としてサッカーが開催される予定。

(2018-5-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

知恵蔵の解説

eスポーツ

コンピューターゲームや、テレビゲームの種類の一つである対戦型ゲームをスポーツ競技として捉えた際の呼び名。格闘ゲームやシューティングゲーム、RPG(ロールプレーイングゲーム)などの対戦型ゲームなどが、その対象となる。「エレクトロニック スポーツ(electric Sports)」の略。
eスポーツは、家庭用のゲーム機や、スマートフォンの他、ゲームセンターなどに設置されているアーケードゲーム機など様々な電子機器で行うことができるが、eスポーツの競技大会では、「ゲーミングPC」と呼ばれる、eスポーツでの利用に特化した、高性能のグラフィックボードを搭載したパソコンを用いることが多い。
eスポーツの競技人口は、2018年現在世界中に1億人以上いると言われており、国際的な競技大会も多く開催されている。5人対5人のチーム戦で相手の陣地を取りに行くDota2と呼ばれるゲームの2017年国際大会では、優勝賞金が11億円以上、賞金総額が27億円を超えるなど、高額な賞金が設定される大会も存在し、賞金を稼いで生計を立てる「プロゲーマー」と呼ばれる人たちも増えている。
18年11月には、世界46カ国が加盟する、国際eスポーツ連盟(IeSF ;International Esports Federation)主催の、「第10回eスポーツワールドチャンピオンシップ」が台湾で開催され、RPG「モンスターストライク」が、デモンストレーション競技として採用された。また、競泳女子で池江璃花子選手が、1大会最多の6冠を達成して盛り上がりを見せた第18回アジア競技大会では、デモンストレーション競技としてeスポーツが採用され、JeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)から派遣された日本代表が金メダルを獲得した。
このように、eスポーツは、単なるゲームにとどまらず、普通のスポーツの一つとして認知されつつある。総務省の「eスポーツ産業に関する調査研究 報告書」によれば、17年の市場規模は世界全体で約700億円、22年には1765億円以上に拡大すると予測されている。

(横田一輝 ICTディレクター/2018年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

Eスポーツ

「電子スポーツ」の意味。野球など本当のスポーツのように、個人やチームがオンラインゲームで対戦し、観客は大型モニターなどで観戦して楽しむ。韓国のゲーム人口は99年の183万人から06年には1894万人に急増した。今年4月から始まったインターネット経由のテレビ放送は、実況中継録画で計2600万人が視聴した。

(2007-10-30 朝日新聞 朝刊 2経済)

eスポーツ

格闘やスポーツなどのゲームを「電子機器を使って競うスポーツ」ととらえた時の呼び方。日本eスポーツ協会によると、有名企業をスポンサーにつけたプロチームが存在し、トップチームは億単位の賞金を稼ぐ。欧米などでは1990年代後半から盛んになったのに対し、日本で賞金大会が目立ってきたのはここ数年。現在は企業対抗戦やeスポーツリーグもある。

(2017-11-23 朝日新聞 朝刊 宮崎全県・1地方)

eスポーツ

コンピューターゲームをスポーツ競技の一つと捉え、対戦して勝敗を決める。ジャンルはサッカーや格闘技パズルなど様々。米国などでは高額賞金の大会が開かれている。総務省が民間に委託した調査の報告書では、2017年時点で、日本国内の市場規模は5億円未満、競技のネット中継の視聴者数は158万人と推定今秋には、茨城国体の関連行事として、都道府県対抗のeスポーツ選手権が予定されている。

(2019-02-15 朝日新聞 夕刊 1社会)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

デジタル大辞泉の解説

イー‐スポーツ(e-sports)

electronic sports》主に対戦型のコンピューターゲームで行われる競技のこと。高度な技能を競うコンピューターゲームをスポーツ競技の一種と見なしたもので、アジアや欧米ではプロリーグが存在する。エレクトロニックスポーツ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

eスポーツ
いーすぽーつ
e-sports

コンピュータ・ゲームやビデオゲームのうち、サッカーやカーレース、戦略シミュレーション、シューティングなど、対戦型を主体とする競技。エレクトロニック・スポーツelectronic sportsの略。1990年代後半からアメリカやヨーロッパ、韓国、中国などで人気が高まり、多数の競技者が参加する大会が開かれている。ゲームソフトやハードウェアのメーカーがスポンサーとなったプロゲーマーが誕生し、彼らで構成されるプロチームが参加する大規模なゲームイベントでは、テレビやネット配信による中継が行われ、観戦者が数万人規模にのぼることもある。また、eスポーツのうち、サッカーやカーレースといったスポーツ分野の対戦型ゲームは、アジアオリンピック評議会(OCA:Olympic Council of Asia)が主催する国際総合競技大会アジアインドア・マーシャルアーツゲームズにおいて、頭脳スポーツの正式種目になっている。
 eスポーツは、競技したいゲームのパソコンのオペレーティングシステム(OS)や家庭用ゲーム機器に適したゲームソフトを購入したうえで、通常はインターネット上のオンラインサービスを通じ、他のプレイヤーと対戦する方法で競技を行う。たとえば、Battle.netという無料のオンラインサービスは世界的に人気が高く、eスポーツのオンラインサービスとして草分け的な存在である。
 世界各国でeスポーツが盛んになった当時、日本ではインターネットに接続していない家庭用ゲーム機が広く普及していたことや、ブロードバンド回線の普及途上期にあったことなどの影響から、ほとんど広がりがみられなかった。また、チェスやビリヤード、ダーツなどは日本でゲームとよばれているが、海外ではスポーツ競技の一種として定着しており、そうした認識の違いが普及を妨げた面もあった。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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