20世紀西洋人名事典 「E.フォンベネデン」の解説
E.フォン ベネデン
Edouard van Beneden
1846.3.5 - 1910.4.28
ベルギーの動物学者,細胞学者。
元・リエージュ大学教授。
ルーヴァン生まれ。
父は寄生虫、海産生物研究で知られるPierre Joseph van Benedenで、1870年リエージュ大学教授となる。遺伝における染色体の重要性に関し、特有な一定数の染色体が細胞内に存在すること、染色体数が卵、精子細胞が合体して達成されるという事実を実証。同研究はメンデルの法則に完全一致し、近代実験発生学、遺伝学の萌芽をみることができる。主著に「ウマカイチュウにおける有糸分裂の観察」(1887年)があり、リエージュで死去。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報