20世紀西洋人名事典 「E.モランテ」の解説
E. モランテ
Elsa Morante
1918.8.18 - 1985
イタリアの作家。
ローマ生まれ。
A.モラビアの最初の妻で、1941年短編集「秘密の遊戯」で文壇にデビュー、’48年寓話的長編小説「虚言と魔法」でビアレッジョ賞を受賞し、大戦後の代表的作家としての地位を固め、’59年「禁じられた恋いの島」でストレーガー賞受賞。他に叙事詩的長編「歴史」(’74年)等があり、最後の作品「アラチェーリ」(’83年)は極度に個人化された視点で一つの狂気と死を追跡、疎外の終末的状況にある現代を表現、その後自殺を図り、半身不随のままローマの病院で没。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報