20世紀西洋人名事典 の解説
F.ウイルヘルム オストワルト
Friedric Wilhelm Ostwald
1853.9.2 - 1932.4.4
ドイツの物理化学者。
リガ工科大学教授,ライプチヒ大学教授。
リガ生まれ。
ドルパト大学で化学を修め学位を得る。リガ工科大学の化学教授、ライプチヒ大学の物理学教授を歴任した。1870年代から20世紀初頭にかけて物理化学の分野に大きな役割を果たす。ファント・ホッフ、アレニウスと並ぶ物理化学の創立者の一人。1987年2月ファント・ホッフと協力し、「物理化学雑誌」Zeitschrift fur Physikalische Chemieを創刊し、後にこの雑誌は世界の物理化学を組織する役割を果たす。1909年には「触媒作用に関する業績、および化学平衡と反応速度に関する諸原則の研究」によりノーベル化学賞を受賞。主な著書に、’30年「Die Maltechnk jetzt und die Kunst der Farbe」、’32年「Goethe,der Prophete」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報