20世紀西洋人名事典 「G.ドーマク」の解説
G. ドーマク
Gerhard Domagk
1895.10.30 - 1964.4.24
ドイツの細菌病理学者,薬学者。
元・ミュンスター大学教授,元・バイエル染料会社実験病理学細菌学研究所所長。
ラゴフ(ブランデンブルグ)生まれ。
別名G. ドマーク。
キール大学医学部で学び、後1927年ドイツの著名な染料製造会社I.G.染色工業の実験病理学細菌学研究所に招かれ、プロントジルレッドがブドウ球菌及び溶血性連鎖球菌の感染を阻止する事を発見。その際、感染症にかかった彼の娘によって、この物質の著しい効果が確かめられ、その後プロントジル分子のスルフォンアミド部分が抗菌作用を示すことが発見された。’39年ノーベル生理学・医学賞をはじめ、多くの賞を受賞した。しかしナチス政府の指示で辞退し’47年改めて受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報