溶血性連鎖球菌(読み)ヨウケツセイレンサキュウキン

百科事典マイペディアの解説

溶血性連鎖球菌【ようけつせいれんさきゅうきん】

溶連菌と略称。連鎖球菌の一種。ストレプトリジンO・Sという菌体外毒素(溶血毒)を産生し,血液寒天培地上に溶血環を形成する。菌体多糖体の抗原性により多くの群に分類され,特にA群は化膿性疾患,猩紅(しょうこう)熱丹毒,急性腎炎リウマチ熱などの原因菌とされている。また猩紅熱の症状である紅斑の原因となるディック毒素(発赤毒素)を産生。
→関連項目劇症溶連菌感染症肺炎

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大辞林 第三版の解説

ようけつせいれんさきゅうきん【溶血性連鎖球菌】

連鎖球菌属の細菌の一群。血液寒天培地で培養したとき、集落の周囲に透明な溶血環を生じるもの。溶連菌。

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世界大百科事典内の溶血性連鎖球菌の言及

【溶連菌】より

…溶血性連鎖球菌の略。連鎖球菌のうちで,血液寒天培地で培養したときに集落の周辺に透明な完全溶血環を生じるいわゆるβ溶血を示す菌のことで,病原性の強いものが多い。…

【連鎖球菌】より

…たとえば溶血性状による分類では,血液寒天培地で培養したときの集落の周囲にみられる溶血性状によって次の4型が区別される。集落の周りに完全な溶血環を生じる溶血性連鎖球菌(β型),溶血環の中に不溶血球がみられる不完全溶血性連鎖球菌(α′型),集落の周りに緑色の環が生じる緑色連鎖球菌(α型),培地に変化のみられない無溶血性連鎖球菌(γ型)である。これらのうち最も病原性の強いのは溶血性連鎖球菌(溶連菌ともいう)である。…

※「溶血性連鎖球菌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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