ドマーク(その他表記)Domagk, Gerhard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドマーク」の意味・わかりやすい解説

ドマーク
Domagk, Gerhard

[生]1895.10.30. ブランデンブルク
[没]1964.4.24. ブルクベルク
ドイツの生化学者,病理学者。 1924年グライフスワルト大学,25年ミュンスター大学で教えたあと,27年,バイエル社病理学・細菌学研究室長となった。 P.エールリヒの化学療法の概念に従って染料の性質をもつ化合物を体系的に調査しているうちに,レンサ球菌抗菌作用をもつものを発見,32年,最初のサルファ剤であるプロントジルの開発に成功した。この功績で 39年のノーベル生理学・医学賞を授与されたが,ナチスの指示で辞退した。ほかに抗結核剤や癌の研究でも業績を残した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android