20世紀西洋人名事典 「G.W.ヤング」の解説
G.W. ヤング
Geoffrey Winthrop Young
1876.10.25 - 1958.9.6
英国の登山家,詩人。
元・イギリス山岳会会長,元・ロンドン大学教授。
男爵の子として生まれ、政治家のE.H.ヤングは弟。1900年イギリス山岳会に入会し、’05年ワイスホルン南西壁、’06年ブライトホルン・ヤング稜、テッシュホルン南西壁、’11年グレポン東壁、グランド・ジョラス西稜各初登攀など、近代登山史上に一時期を画した。第一次大戦で片足を切断したがその後も登山を続けた。’32〜41年ロンドン大学比較教育学教授、’41〜43年イギリス山岳会会長を歴任。文才にも優れ、格調高い文章で綴られ、山岳文学の古典として定評がある「On high hills」(’27年)、「Mountains with a difference」(’51年)や登山技術書の一つの典型として名高い「マウンテン・クラフト」(’20年)を発表した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報