20世紀西洋人名事典 「I.レーピン」の解説
I. レーピン
Il’ya Efimovich Repin
1844.7.24.(8.5.) - 1930.9.29
ロシアの画家。
元・美術アカデミー教授。
チュグエフ村生まれ。
1863年クラムスコイに師事。翌1864年ペテルブルグの美術アカデミーに学ぶ。1871年「ヤイルの娘の復活」で金賞を得、卒業。この間の「ボルガの舟曳き人夫」(1873年)で認められる。1878年移動派展「補祭長」を出品、話題となる。その他歴史画家スリコフの影響を受け、「皇女ソフィヤ」「イワン雷帝と息子イワン」「ザポロージエのコサック」などの大作や、ムソルグスキーなど有名人の肖像画を描いた。1891年美術アカデミーの教授。移動派の有力メンバーであったが、最終的には協会の独善的な運営に反発して脱会。19世紀リアリズム絵画の巨匠として高く評価されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報