20世紀西洋人名事典 「J.H.オールト」の解説
J.H. オールト
Jan Hendrik Oort
1900.4.28 - 1992.11.5
オランダの天文学者。
ライデン大学教授,ライデン天文台台長,国際天文連合事務総長。
フラネケル生まれ。
1902年にカプタインの提唱した、恒星固有運動の二星流説に対し、銀河系回転説を提案し、太陽周辺の諸恒星の特有運動を統計的に処理して銀河系回転説を実証した。また、第二次大戦後、電波観測グループを指揮し、21センチメートル波で銀河系の渦状構造を検証したり、’50年に彗星の母胎雲が太陽から一光年の距離に帯状に存在することを唱えるなど数々の業績で50年代の銀河系に関する研究を飛躍的に進歩させた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報