20世紀西洋人名事典 「J.S.ブルーナー」の解説
J.S. ブルーナー
Jerome Seymour Bruner
1915 -
米国の心理学者。
ハーバード大学教授,オックスフォード大学教授,ハーバード大学認知研究所所長。
ニューヨーク生まれ。
1941年ナチスの宣伝技術に関する研究で、ハーバード大学からPh.D.を得る。第二次大戦中に軍の心理作戦部に勤務し、この経験をもとに「意見と人格」(共著、’56年)を出版し、注目を浴びる。その後、知覚の研究に従事、欲求や価値が知覚の在り方を規定するというニュールック心理学を唱える。以後、ピアジェの影響を受けながらも、人間情報処理機能、知的発達へと研究分野を広げ、文化の寄与を重視する独自の体系を作る。この理論のもとに’60年に出された「教育の過程」は、教育の現代化運動のバイブル的存在であった。88年よりニューヨーク大学教授。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報