K点(読み)ケーてん(英語表記)K-point(critical point)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「K点」の意味・わかりやすい解説

K点
ケーてん
K-point(critical point)

ジャンプで使用されるジャンプ台 (シャンツェ ) の着地斜面に設けられた表示点。ドイツ語の建築基準点 Konstruktion PunktのKをとったもの。赤色でマークされ,これを境に傾斜の曲率が変わる。ジャンプ台の高さによって異なるが,通常ノーマルヒル 90m,ラージヒル 120m,フライングヒル 185mを上限とする。飛距離点を算出する基準であり,1回のジャンプでK点まで飛ぶと 60点。それ以上飛んだ場合,ノーマルヒルなら 1mを越えるごとに 2.0点,ラージヒルなら 1.8点ずつが加算され,K点を下回れば同様の点数が 1mごとに減点される。かつてはこれ以上飛ぶと危険な地点とみなされたが、技術の向上によって 2004年から限界点がヒルサイズ HSとして導入され,併記されるようになった。選手がヒルサイズを越えて飛ぶと,安全のため競技続行について審議される。

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