20世紀西洋人名事典 「K.イスラーム」の解説
K. イスラーム
Kāzī Nazrūl Islām
1899 - 1976
インドの詩人。
ベンガル生まれ。
イスラム教徒で、幼時の頃から貧困生活を送る。第一次世界大戦中ベンガル連隊に志願し、カラチ滞在中、物語や詩を書き始める。1921年の長編詩「反逆者」で有名になる。この詩を含む作品「火のビーナ」が処女詩集である。彼の詩は、反逆精神にあふれる愛国詩、人間平等主義に基づく社会思想詩、恋愛叙情詩に大きく分けられる。また、ウルドゥー語の歌曲形式「ガザル」をベンガル歌曲に取り入れた功績は高く評価されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報