K2K実験(読み)ケーツーケージッケン

デジタル大辞泉 「K2K実験」の意味・読み・例文・類語

ケーツーケー‐じっけん【K2K実験】

《K2KはKEK to Kamiokaの略》人工的に発生させたニュートリノによってニュートリノ振動が起きているかどうかを検証する実験通称。正式名称は「つくば神岡間長基線ニュートリノ振動実験」。平成11年(1999)から平成16年(2004)まで続けられた。茨城県つくば市高エネルギー加速器研究機構(KEK)にある加速器μニュートリノビームを発生させ、約250キロメートル離れた岐阜県飛騨市のスーパーカミオカンデでニュートリノを検出した。この実験により、大気ニュートリノで発見されたニュートリノ振動が、加速器で人工的に発生させたニュートリノについても同様の現象が起こることが確認された。→T2K実験

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android