化学辞典 第2版 「L-バリン」の解説
L-バリン
バリン
L-valine
(S)-2-amino-3-methylbutyric acid.C5H11NO2(117.15).略号ValまたはV.タンパク質の構成必須アミノ酸として,また遊離の状態で自然界に広く分布している.穀物タンパク質からエチルエステルとして分留,加水分解後,銅塩として単離する.発酵法,α-ブロモイソ吉草酸とアンモニアからの合成法もある.小葉状結晶.融点315 ℃.+33.1°(5 mol L-1 塩酸).pK1 2.26,pK2 9.49(25 ℃),pI5.96.弱い苦味がある.D-バリンはアクチノマイシンD,グラミシジンD中に含まれている.[CAS 72-18-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報