最新 地学事典 「Lg波」の解説
エルジーは
Lg波
Lg wave
1952年,F.Pressらによって北米大陸を横断する経路をもつ地震記象中に発見されたチャネル波の一種で,伝搬経路中に海洋の部分が含まれるとこの波が記録されないことや,周期のわりに遠くまで衰えずによく伝わること,また振動がラブ波的であることから,この波は,陸的な地殻構造,つまり花崗岩層に助けられて拡搬するラブ波的なチャネル波と考えられ,ラブ波の頭文字にgraniteのgを添えてLg波と命名された。その後発見された他のいくつかのチャネル波のなかでは最も明瞭に記録されて,観測資料も多く,この波が記録されるか否かで,波の経路中に海的な地殻構造が含まれているかどうかが判断できる。M.Båthは,この波の周期や速度を統計的に調べて,Lg1, Lg2の2種に分けた。参考文献:M.Båth(1954) Aktiv Geofysik, Vol. 2:295
執筆者:三東 哲夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

