LPG機関(読み)えるぴーじーきかん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「LPG機関」の意味・わかりやすい解説

LPG機関
えるぴーじーきかん

燃料としてLPG(liquefied petroleum gasの略。液化石油ガス)を用いる熱機関。一般にはガソリン機関にLPGを用いたものをいう。液化したガスは、減圧気化装置を通して気化器から機関に吸入させる。ガソリン機関に比べて燃料費が安く、また燃焼室や潤滑油の汚れが少なく機関の寿命も長くなる。また比較的希薄な燃焼が可能で、排気ガス中の一酸化炭素、未燃炭化水素も少ない。しかし反面、燃料タンクとしてじょうぶな高圧タンクが必要であり、また燃料補給にも高圧で燃料を貯蔵する補給所が必要であり、燃料の貯蔵、運搬はガソリンほど容易ではない。したがって運行場所が限定され、燃料補給設備の準備を行いやすいタクシー業界などで使用されている。

[吉田正武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む