20世紀西洋人名事典 の解説
M.ブーテ・ド モンヴェル
Maurice Boutet de Monvel
1850 - 1913
フランスの挿絵画家。
オルレアン生まれ。
エコール・デ・ボザールで学び、歴史画家や肖像画家を経て、クレインに刺激され、絵本の仕事に入り、1880年に創刊された「サン・ニコラ」の挿絵を連載する。繊細で小粋な表現の「フランスの童唄とロンド」(1882年)や「子どものためのフランスのうた」(1883年)はクレインの影響を脱して独自のものとなる。「ジャンヌ・ダルク」(1896年)は故郷オルレアンの聖処女を描いた最高の傑作である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報