20世紀西洋人名事典 「M.マンドロン」の解説
M. マンドロン
Maurice Maindron
1857 - 1911
考古学者,博物学者,小説家。
昆虫を好み、アフリカ、大洋州、インドにまで研究旅行に参加。昆虫の甲から発して古代人の武器に興味を抱く。1906年発表の「科学の樹」は博物館助手当時の体験を書いたもので、学者の世界の一部の腐敗を突いた、近代的作品。又小説家としてはヴァロワ王朝時代、宗教戦争時代のフランス風俗の生き生きした血なまぐさい喚起と、博学な細目の綿密な正確さで注目すべき作品を発表。主な作品に「蝶々」(1887年)、「武器」(1890年)、「ヴォープラサンの馬上試合」(1895年)、「恵まれたブランカドル」(1901年)、「お人よしのヴェラーグさん」(’11年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報