デジタル大辞泉
「MN式血液型」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
MN式血液型
えむえぬしきけつえきがた
1927年ランドシュタイナーらが発見したヒトの血液型で、赤血球上のM、N抗原の有無によってM型、N型、MN型の3型に大別される。出現頻度に民族差はなく、M型約30%、N型約20%、MN型約50%である。ABO式と異なり、異型の血液を輸血しても臨床医学的には問題のない血液型であるが、法医学分野(親子鑑定、個人識別)では重要な血液型である。遺伝形式はメンデルの法則に従い、M、N形質間には優劣がない。なお、遺伝的関連性を有するS、s抗原が1947年に発見されたことによって、現在はMNSs式血液型とよばれるようになっている。
[小谷淳一]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア
「MN式血液型」の意味・わかりやすい解説
MN式血液型【エムエヌしきけつえきがた】
1927年ラントシュタイナーらによって発見された血液型。血球中のM凝集原とN凝集原の有無により,M,N,MNの3型に分ける。抗M・抗N凝集素はヒト血清中にあることはほとんどなく,輸血に際しこの血液型を考慮する必要はないが,メンデル遺伝をするので,遺伝的な鑑別や人類学的研究には有用。MとNは対等。その後この血液型と関係あるSおよびs因子が発見され,MNSs式血液型ともいわれる。
→関連項目血液型
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
MN式血液型
エムエヌしきけつえきがた
MN blood groups
1927年,K.ラントシュタイナーと P.レビンによって発見された人間の血液型。優劣のない対立遺伝子 MS,Ms,NS,Nsの支配を受け,9種類の表現型がある。日本人では MNs型が 43%,Ms型が 24%,Ns型が 21%で,MNSs,MSs,NSs型が数%,MS,MNS,NS型は1%以下である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内のMN式血液型の言及
※「MN式血液型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」