NK活性(読み)エヌケーカッセイ

デジタル大辞泉 「NK活性」の意味・読み・例文・類語

エヌケー‐かっせい〔‐クワツセイ〕【NK活性】

NKは、natural killer の略語ナチュラルキラー細胞が、癌細胞がんさいぼうなどの標的細胞を認識し破壊する能力自然免疫力の評価に用いられる。NK細胞活性ナチュラルキラー細胞活性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「NK活性」の意味・わかりやすい解説

NK活性
えぬけーかっせい

ナチュラルキラー細胞NK細胞)が、体内に存在する、あるいは侵入した異物に対して攻撃しようと働く細胞傷害活性、およびその度合い。NK細胞は、悪性変化して癌(がん)化した細胞を標的細胞と認識して殺そうとするキラー細胞として働く。また、インフルエンザなどのウイルス感染の初期などに、感染した細胞に対して細胞傷害活性を発揮してそれらの細胞をウイルスともども殺そうとする。しかし、NK活性は加齢免疫不全、自己免疫疾患、悪性疾患などによって低下するほか、ストレスや喫煙なども低下の原因となる。一方で、白血病やウイルス感染などによって活性は高まる。NK活性を調べるには、血液を採取して末梢(まっしょう)血リンパ球を免疫反応に直接かかわるエフェクター細胞として用い、特定の標的細胞に対する活性を測定する。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android