20世紀西洋人名事典 「R.B.ボース」の解説
R.B. ボース
Rash Bihari Bose
1886 - 1944.1
民族運動指導者。
元・インド独立連盟総裁。
中村屋のボースとして知られる。1908年頃からベンガル民族運動の指導者としてテロリズム系の運動を行う。’15年訪日し、亡命中の孫文の知遇を得る。同年英国の圧力による国外退去令により、中村屋主人の相馬家のもとに隠れ、後に相馬夫妻の長女と結婚。’41年太平洋戦争勃発とともに、インド独立連盟総裁となり日本に協力したが、日本軍とインド国民軍との板挟みとなり苦しむ。その後インド独立を見ることなく没した。相馬黒光の自伝的随筆「黙移」に国外退去をめぐる事件が記されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報