SEM(読み)えすいーえむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「SEM」の意味・わかりやすい解説

SEM
えすいーえむ

検索エンジンを活用したマーケティング総称サーチエンジン・マーケティングSearch Engine Marketingの略。具体的には、検索エンジンのキーワード検索で表示される結果リストで、上位に表示されるようにウェブサイト構成や内容を調整するSEO(検索エンジン最適化)や、検索連動型広告とよばれる有料サービスのキーワードターゲティング広告リスティング広告がある。

 SEMの登場は、1990年代後半からウェブサイト数が急増し、検索エンジンの利用者が増加したことが背景となっている。EC(電子商取引)サイトでは早くからSEOがマーケティングの一つとして重要視されていた。一方、検索エンジン運営側の新たなビジネスモデルとして、クリック単価で課金する広告手法が開発されると、SEMをもとにした検索連動型広告や閲覧履歴による広告表示が急速に浸透した。アメリカのGoogle(グーグル)社は、検索結果の表示ページに広告を掲載するアドワーズ広告プログラムの提供を2000年から開始した。以降、Yahoo!(ヤフー)社のヤフー検索エンジンマーケティングやマイクロソフト社のBing(ビング)広告など、検索エンジンの運営企業ごとに広告プログラムが用意されている。

[編集部 2016年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例