20世紀西洋人名事典 「T.リップス」の解説
T. リップス
Theodor Lipps
1851.7.28 - 1914.10.17
ドイツの心理学者,哲学者,美学者,倫理学者。
元・ブレスラウ大学教授,元・ミュンヘン大学教授。
ファルツ(ヴァルハルベン)生まれ。
チュービンゲン大学やユトレヒト大学、ボン大学で学び、1877年ボン大学講師を経て、1890年ブレスラウ大学教授を歴任し、1894年ミュンヘン大学教授となる。心理主義の立場から論理学や倫理学、形而上学などの基礎を心理学におき、又、カント的な人格主義の倫理学説を主張する。さらに美学では感情移入説を唱道する。著書に「倫理学の根本問題」(1899年)、「心理学原論」(1903年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報