TCO(読み)てぃーしーおー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「TCO」の意味・わかりやすい解説

TCO
てぃーしーおー

コンピュータシステムなどの導入コストに加えてランニングコストなど、保有し続けるために必要なコストの総額。total cost of ownershipの略である。初期投資としては、ハード、ソフト、システムやネットワーク構築などの費用がある。導入後の維持や管理のためには、保守修理、ハードとソフトのリプレースやバージョンアップ、システム管理のための人件費、ユーザーやスタッフの教育費、電気代、外部によるサポート費用などが必要である。

 かつては導入時の初期費用がおもな検討課題であったが、企業にコンピュータシステムが普及し、肥大化したことで、障害対応の重要性やユーザー補助の頻度などが増え、保守・管理や教育などの運用コストが増大した。そのため、企業が長期にわたるコスト削減に取り組むための指針として、運用開始後のコストも含めたTCOという考え方が広まった。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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