THO理論(読み)ティーエイチオーりろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「THO理論」の意味・わかりやすい解説

THO理論
ティーエイチオーりろん

武谷三男畑中武夫小尾信彌の3人によってなされた銀河系内の星の種族進化の関係を議論した先駆的理論。 1956年に発表された。元素起源に関しては,翌年に出された M.バービッジ,G.バービッジ,W.ファウラー,F.ホイルの4人によるB2FH 理論によって集大成されたが,THO理論は,原子核反応が星の進化だけでなく銀河系の構造と進化に影響することを指摘した点に特徴がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android