top/root ratioの略で,作物の地上部重量と地下部重量との比率。作物には地上部を利用するものや地下部を利用するものなどさまざまなものがあり,優れた生産をあげるためには,直接的にはこれらの利用部位の比率を高めることが必要であるが,同時に両者の生長のバランスを適正に保つことが重要である。T-R率はこれら両者の関係を知るための有効な指標とされている。T-R率は環境によって影響を受ける。日照が減れば炭水化物の生成は減り地下部の生育のほうがより制約されるため,また,土壌水分や窒素の供給が増加すれば地上部の生育がより大きくなるため,T-R率は大きくなる。このような関係を十分認識して,その環境に合った栽培管理(剪定(せんてい),摘心,灌水,施肥など)を行うことは作物生産上たいせつなことである。
執筆者:増田 澄夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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