精選版 日本国語大辞典「生長」の解説
せい‐ちょう ‥チャウ【生長】
〘名〙 (古くは「せいぢょう」とも)
① 人、また動物が生まれそだつこと。おいたつこと。しょうちょう。
※令集解(868)戸「朱云〈略〉然則於二家人奴婢等一、本所二生長之国一、称二本属一耳」
※今昔(1120頃か)五「然れば此の児、更に可生長すべき様无し」
※地蔵菩薩霊験記(16C後)九「此童の導師生長(セイヂャウ)の後に法師となりて」 〔史記‐封禅書〕
② 草木などのおいそだつこと。しょうちょう。
※今昔(1120頃か)一三「漸く生長して、枝滋り葉栄えて、花栄き菓を結ぶを」
※日葡辞書(1603‐04)「サウモク xeigiǒ(セイヂャウ) スル」 〔管子‐形勢解〕
③ 大きくなること。うまれひろがること。しょうちょう。
※史記抄(1477)一九「子貸とは金銭千貫を以て子母にするぞ。子息を生長するほどに子貸と云ぞ」
※自由之理(1872)〈中村正直訳〉四「吾が交際上の紛乱を生長鼓動し」
しょう‐ちょう シャウチャウ【生長】
〘名〙 (「しょうぢょう」とも) 生まれそだつこと。おいたつこと。せいちょう。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)三「一切のもろもろのき〈略〉おのをの生長(シャウチャウ)(〈注〉オイソダツ)することう」
なま‐なが・い【生長】
〘形口〙 なまなが・し 〘形ク〙 (「なま」は接頭語) いやに長い。なんとなく長い。
※狂言記・岡太夫(1700)「わごりょはりはつな人じゃ、なまながひ事を、よふ覚へていやる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報