デジタル大辞泉 「生長」の意味・読み・例文・類語 せい‐ちょう〔‐チヤウ〕【生長】 [名](スル)《古くは「せいぢょう」とも》1 草木が生い育つこと。「苗木が生長する」2 人や動物が生まれ育つこと。「お芳はいつしか―して、はや十歳となりにけり」〈逍遥・当世書生気質〉3 物事が生まれ広がること。大きくなること。「生を保つの天性次第に―し、生を楽しむの心となり」〈田口・日本開化小史〉[類語]成長・発育・成育・生育・発達・成熟・育つ・生い立つ・長ずる・伸びる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「生長」の意味・読み・例文・類語 せい‐ちょう‥チャウ【生長】 〘 名詞 〙 ( 古くは「せいぢょう」とも )① 人、また動物が生まれそだつこと。おいたつこと。しょうちょう。[初出の実例]「朱云〈略〉然則於二家人奴婢等一、本所二生長之国一、称二本属一耳」(出典:令集解(868)戸)「然れば此の児、更に可生長すべき様无し」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)「此童の導師生長(セイヂャウ)の後に法師となりて」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)九)[その他の文献]〔史記‐封禅書〕② 草木などのおいそだつこと。しょうちょう。[初出の実例]「漸く生長して、枝滋り葉栄えて、花栄き菓を結ぶを」(出典:今昔物語集(1120頃か)一三)「サウモク xeigiǒ(セイヂャウ) スル」(出典:日葡辞書(1603‐04))[その他の文献]〔管子‐形勢解〕③ 大きくなること。うまれひろがること。しょうちょう。[初出の実例]「子貸とは金銭千貫を以て子母にするぞ。子息を生長するほどに子貸と云ぞ」(出典:史記抄(1477)一九)「吾が交際上の紛乱を生長鼓動し」(出典:自由之理(1872)〈中村正直訳〉四) しょう‐ちょうシャウチャウ【生長】 〘 名詞 〙 ( 「しょうぢょう」とも ) 生まれそだつこと。おいたつこと。せいちょう。[初出の実例]「一切のもろもろのき〈略〉おのをの生長(シャウチャウ)(〈注〉オイソダツ)することう」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「生長」の読み・字形・画数・意味 【生長】せいちよう(ちやう) 生まれ育つ。〔晏子、雑下十〕(橘・枳)徒(た)だ相ひ似たるも、其の實、味同じからず。然る以のは何ぞや。水土異なればなり。今民、齊に生長して盜まず、楚に入りては則ち盜む。楚の水土、民をして盜を善くせしむる無きを得んや。字通「生」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「生長」の解説 せいちょう【生長】 奈良の日本酒。酒名は「生駒山の長ならん」と命名。本醸造酒は原料米を60%まで精米する吟造りで醸す。ほかに大吟醸酒がある。原料米は山田錦など。仕込み水は生駒山の伏流水。蔵元の「上田酒造」は元禄元年(1688)創業。所在地は生駒市壱分町。 出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
世界大百科事典(旧版)内の生長の言及 【成長】より …植物の場合には生長と書くことが多い。一般には,生まれて育つ過程での,同化作用が異化作用を越えることにより生ずる形態や重量や数量などの大きさの増加をいい,発育とほぼ同義のことばとして使われる。… ※「生長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」