20世紀西洋人名事典 「V.オベーチキン」の解説
V. オベーチキン
Valentin Vladimirovich Ovechkin
1904 - 1968
ソ連の作家。
南ロシア(タガンログ)生まれ。
タガンログの工業学校に学ぶ。1924年コムソモール細胞書記。’27年処女短編「サベーリン」を地方新聞に発表。’29年ソ連共産党入党。地方紙の通信員として文筆活動を行う。オーチュルク(記録文学)の方法を開拓し、「コルホーズ物語」(’35年)、「プラスコービヤ・マクシーモブナ」(’39年)を著す。’39年から雑誌「赤い処女地」に中・短編を発表。第二次世界大戦中は従軍記者として活躍の後、「前線からの挨拶」(’45年)、「地区の日常」(’52〜’56年)を発表。とくに後者はスターリン体制批判の先駆けとなった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報