ヒュプノス(英語表記)Hypnos

翻訳|Hypnos

デジタル大辞泉 「ヒュプノス」の意味・読み・例文・類語

ヒュプノス(Hypnos)

ギリシャ神話で、眠りの神。ニュクス(夜)の子で、タナトス(死)の兄弟。翼のある青年の姿で、木の枝で人の額に触れて眠りに誘う。

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改訂新版 世界大百科事典 「ヒュプノス」の意味・わかりやすい解説

ヒュプノス
Hypnos

ギリシア神話の眠りの神。夜の女神ニュクスの子で,死の神タナトスの兄弟とされる。夢の神モルフェウスMorpheusはその子。有翼の青年で,疲れた人間の額を木の枝で触れるか,角から液体を注いで,人を眠りに誘うと考えられた。ローマ神話ソムヌスSomnusにあたる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒュプノス」の意味・わかりやすい解説

ヒュプノス
Hypnos

ギリシア神話の眠りの神。夜の女神ニュクスと闇エレボスの子で,死タナトス双子の兄弟。翼の生えた若者の姿に表わされ,手に持った角から眠りをもよおさせる液を地上に注いで回るとされた。ホメロスによれば,ヘラからカリテスの一人パシテアを妻に与えられたとされ,また美男エンデュミオンを愛し,彼が目を開いたまま眠れるようにしてやったという。

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百科事典マイペディア 「ヒュプノス」の意味・わかりやすい解説

ヒュプノス

ギリシア神話の眠りの神。夜の女神ニュクスの子,死の神タナトスの兄弟,夢の神モルフェウスの父とされ,ローマ神話のソムヌスと同一視される。

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世界大百科事典(旧版)内のヒュプノスの言及

【催眠】より

…催眠暗示によって特殊な心理・生理的状態をひき起こすこと,およびその状態をいう。欧米語はギリシア語のhypnos(眠り,その擬人化Hypnosは眠りをつかさどる神)に由来する。催眠という言葉が示すように睡眠と同一に考えられやすいが,今日その十分な解明はまだなされていないものの,種々の点で睡眠と異なる。心理的には被暗示性が亢進し,受動的な注意の集中がみられ,暗示によってカタレプシーなど異常な行為が可能となり,感覚閾値(いきち)の変化や特異な記憶,思考が生じる。…

※「ヒュプノス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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